瀬戸内国際芸術祭2025の日程や開催地・鑑賞料金を解説

この記事では、3年に一度開催されている瀬戸内国際芸術祭2025について紹介していきます。

具体的には、瀬戸内国際芸術祭2025の

• 日程
• 開催地
• 参加アーティストと作品
• 作品鑑賞パスポート
• 専用アプリ
• 公式ガイドブック
• 目的や世界的な評価
• 気をつけること

についての情報を中心にまとめています。

香川県と岡山県の17エリアで、過去最多となる256作品が展示される大規模な芸術祭をぜひ楽しんでください。

この記事を読めば、瀬戸内国際芸術祭について必要な情報は分かるようになっています。

瀬戸内国際芸術祭2025に参加しようと思っている人はは参考にしてください。

瀬戸内国際芸術祭2025の開催が決定

2023年5月18日に開催された瀬戸内国際芸術祭実行委員会による第31回総会で、2025年に「瀬戸内国際芸術祭2025」が開催することが決定しました。

2025年の開催で6回目の開催となります。

2025年は大阪で大阪万博2025が「2025年4月13日～2025年10月13日」の日程で開催されるので、瀬戸内国際芸術祭2025と開催時期がかぶっています。

香川県と大阪は車で3時間程度なので、相乗効果も期待できそうです。

そのため、過去最多の来場者数を記録した2019年の約118万人を超えることが期待されています。

瀬戸内国際芸術祭2025の概要

まずは、瀬戸内国際芸術祭2025の概要について最初に紹介します。

ここでは、以下の3点について紹介していきます。

日程

2025年に開催されている瀬戸内国際芸術祭2025は「春」「夏」「秋」の3回に分けて開催されます。

全て合わせると107日間に渡る日程で、各期ごとの日程は以下の通りです。

前回行われた瀬戸内国際芸術祭2022では、合計105日間の日程だったので、2日間長くなります。

直島や小豆島など大きな島だと1日、小さな島だと半日ぐらいかかります。

したがって、1日だけだと1〜2つの島しか行けません。
最低でも2〜3日間ぐらい時間を取って訪れることをおすすめします。

開催地

瀬戸内国際芸術祭2025の開催場所は、瀬戸内国際芸術祭2022が開催された

• 瀬戸内海に浮かぶ直島を中心とした12の島々
• 香川県の高松港
• 岡山県の宇野港

の14カ所加えて、新たに

• さぬき市の志度・津田エリア
• 東かがわ市の引田エリア
• 宇多津エリア

が追加された計17エリアが会場となります。

瀬戸大橋エリアには、新たに瀬居島（春会期のみ）も含まれるようになりました。

場所によっては、「春のみ」「夏のみ」「秋のみ」の開催地があります。

具体的な開催地とそれぞれのアート作品の数は以下のとおりです。

2025年は、256個の作品があります。
そのうち117個が新作となります。

開催地	作品数(2022年)
小豆島	38個 小豆島へのフェリー
直島	24個 高松から直島(宮浦港)へのフェリー
女木島	19個 女木島・男木島へのフェリー 女木島の鬼ヶ島大洞窟 女木島の観光スポット・瀬戸内国際芸術祭の常設展示作品
男木島	13個 男木島の観光スポット・瀬戸内国際芸術祭の常設展示作品
大島	13個
豊島	12個
犬島	10個
沙弥島 春のみ	4個 沙弥島への行き方
さぬき市 夏のみ	？個
東かがわ市 夏のみ	？個
宇多津町 秋のみ	？個
高見島 秋のみ	17個
本島 秋のみ	13個
粟島 秋のみ	11個
伊吹島 秋のみ	8個
高松港周辺	15個 高松市屋島山上交流拠点施設「やしまーる」 屋島への行き方 高松空港
宇野港周辺	10個

参加アーティストと作品

2022年に出展されている作品は全部で214作品。
そのうち約80作品が今回初出展となる新作です。

2022年の芸術祭には、日本からはもちろん33の国と地域から184組のアーティストが参加しています。

作品の前や入口には、作品名が書かれた看板があるので、その場で作品の情報が分かり、見逃すこともありません。

また、場所によっては「この先作品はありません」という看板が設置されているので、鑑賞ルートを大きく外れることもないでしょう。

今回参加するアーティストと作品は、公式サイトで公表されており、以下のリンクから確認することができます。

公式 瀬戸内国際芸術祭の作家一覧

公式 瀬戸内国際芸術祭の作品一覧

瀬戸内国際芸術祭2025の作品鑑賞パスポート

瀬戸内国際芸術祭2025は一部無料の作品以外は有料になります。

少数の作品のみに絞ってみたいという人以外は、「作品鑑賞パスポート」の利用がおすすめです。

作品近くにいる受付スタッフにチケットやパスポートを提示することで、有料作品を各一回無料で鑑賞することができるようになります。

作品鑑賞パスポートを持っていても別途料金が必要な作品・イベントもあります。

作品鑑賞パスポートは、

• 1つの会期中のみ使える「1シーズンパスポート」
• 春会期・夏会期・秋会期全てで使える「オールシーズンパスポート」

の2種類があります。

1会期のみ楽しむ人は「1シーズンパスポート」、2つ以上の会期に参加したい人はオールシーズンパスポートを購入しましょう。

区分	オールシーズン パスポート	1シーズンパスポート (会期限定パスポート)
一般 (19歳以上)	5,500円：通常　　 4,300円：前売　　 3,800円：特別早割	4,500円
ユース (16〜18歳)	2,500円 ※年齢確認できる身分証が必要
15歳以下	鑑賞無料	鑑賞無料

また、紙のパスポートのほか、アプリで管理できるデジタルパスポートもあります。

パスポートの種類や購入方法については以下の記事を参考にしてください。

瀬戸内国際芸術祭2022では販売されていた1日だけ使えるデイチケットは今回販売されません。

瀬戸内国際芸術祭2025をお得に楽しめる交通チケット

瀬戸内国際芸術祭2025の会期中には、たくさん移動する人向けに、お得に楽しめる2種類の交通チケットが販売されます。

フェリー6航路限定3日間乗り放題乗船券

瀬戸内国際芸術祭の舞台となる香川県や岡山県への島の移動はフェリーとなります。

普通に窓口やネットでチケットを購入してもいいのですが、瀬戸内国際芸術祭の開催期間中は、3日間、香川県や岡山県の島を結ぶ6つのフェリー航路が乗り放題になるお得な「フェリー6航路限定3日間乗り放題乗船券」が販売されます。

価格は大人2,600円、子ども1,300円です。
1日に複数のフェリーに乗れば、1日で元が取れます。

瀬戸内国際芸術祭2022の開催時は紙チケットもありましたが、瀬戸内国際芸術祭2025に関しては紙チケットの販売はなく、デジタルチケットのみとなります。

公式アプリから購入してください。

乗船券の乗り放題対象となる航路は以下の6航路です。

航路ごとに時刻表があるので、事前に余裕を持った計画を立て、効率的に島を回れるようにしましょう。

乗り放題乗船券での対象はフェリーのみで、同じ航路でも高速艇は利用できません。

バス1日乗り放題券（春会期）

春会期には、1日中バスが乗り放題になる「バス1日乗り放題券」が販売されます。

フェリーと違って、特定のエリア内のみ乗り放題になるものです。

1日単位なので使いやすいです。

春会期には、以下のバス1日乗り放題券が販売されます。

エリア	価格（大人）	価格（小人）
豊島用	1,500円	750円
小豆島用	2,000円	1,000円
瀬戸大橋エリア用	1,300円	650円

夏会期以降の販売は、記事執筆時点では発表されていません。

専用アプリ「瀬戸内国際芸術祭2025公式アプリ」を活用しよう

瀬戸内国際芸術祭2022では専用アプリの「瀬戸芸デジパス」が初導入されました。

瀬戸内国際芸術祭2025では、「瀬戸内国際芸術祭2025公式アプリ」と名前が変わり、前回よりも使いやすくなっています。

アプリでは、QRコードを使ってパスポートを提示することができる他、マップ機能やイベント情報の検索をすることもできます。

パスポートや交通チケットの購入以外は、全ての機能を無料で使えます。

情報がまとまった瀬戸内国際芸術祭2025公式ガイドブックが販売中

瀬戸内国際芸術祭2025で展示される全作品の情報やモデルコース等を紹介してる「瀬戸内国際芸術祭2025公式ガイドブック」が2025年3月24日から発売されています。

2022年版は高松港と女木島・男木島を結ぶフェリー「めおん」を高松港側から撮影した写真が表紙でした。

2025年版の表紙は、豊島の砂浜にある作品「海を夢見る人々の場所」と瀬戸内海です。

本の中には以下のような内容が盛り込まれています。

1冊持っておけば、瀬戸内国際芸術祭をより深く学べたり、効率的に周ることができます。

1冊1,650円とお手頃価格なので、瀬戸内国際芸術祭2025に参加する人はぜひチェックしてみてください。

瀬戸内国際芸術祭とは瀬戸内海の島々を舞台にした国際芸術祭

瀬戸内国際芸術祭とは、香川県と岡山県にまたがる 瀬戸内海内にある島々で開催される国際芸術祭です。

3年に1度開催される「トリエンナーレ形式」をとっており、英語だと「Setouchi Triennale」と呼ばれています。

2010年に初開催され、2025年の開催は6回目になります。

日本だと愛知県で行われる「あいちトリエンナーレ（2022年からは「あいち2022」という名称に変更）」が瀬戸内国際芸術祭と同じように3年に1度同じ年に開催されています。

目的

瀬戸内国際芸術祭の目的は、以下のようになっています。

瀬戸内国際芸術祭は、「海の復権」をテーマに掲げ、美しい自然と人間が交錯し交響してきた瀬戸内の島々に活力を取り戻し、瀬戸内が地球上のすべての地域の「希望の海」となることを目指しています。

つまり、大きく言えば、芸術祭をきっかけに瀬戸内海に観光客を集め、魅力を知ってもらおうというものです。

直島には、通年で楽しめる「ベネッセハウスミュージアム」や「地中美術館」などもあり、芸術を押し出しています。

僕自身も香川県民として、さぬきうどん以外の魅力をたくさん知ってもらいたいと思います。

世界的にも人気

世界的に香川県は日本の中でも有名じゃないですが、瀬戸内国際芸術祭に関しては知名度が上がっています。

前回の開催時前には、ニューヨークタイムズの「52 Places to Go in 2019（2019年に行くべき52カ所）」という記事内で、「瀬戸内海の島々」が7位に選ばれました。
その記事内では、日本では唯一の選出でした。

2022年の開催時には海外からの観光客がどれだけ来れるようになっているのかは予測できませんが、また海外観光客の受け入れが以前のように戻れば、今後もどんどんと人気になっていくはずです。

僕自身も海外旅行中のスペインで、日本で訪れた中で瀬戸内国際芸術祭が1番良かったと言っていたフランス人のおばちゃんと出会ったことがあります。

瀬戸内国際芸術祭2025に参加する際に気をつけること

瀬戸内国際芸術祭2025を楽しむためにちょっとしたアドバイスを紹介します。

ここでは以下の3点を説明していきます。

動きやすい服装で訪れる

瀬戸内国際芸術祭2025を訪れる際には、動きやすい服装を身につけるようにしましょう。

島ということから、坂道が多いです。
また、場所によっては石畳の道もあるのでもあるので、ヒールなどは避け、履きなれた靴を履くようにしてください。

また、夏は日差しがきついので、日焼け止めを塗ったり、日傘や帽子を忘れずに。

秋は、日中は暖かくても、日が落ちると寒くなるので、着脱しやすい長袖を用意しておくといいですね。

マナーを守って楽しむ

瀬戸内国際芸術祭2025が開催される島々には、そこに住んでいる人たちがいます。

その人たちのことを考え、ポイ捨てなどトラブルになることは避けましょう。

また、いい写真を撮りたいがために、人の土地に侵入して問題になることも報告されています。

「訪れる人」も「島の人」もお互いにストレスなく過ごせるようにすることが大事です。

ルート上で民家等がある場合は、「この先集落につき立入禁止」と書かれた看板があるので、入らないようにしましょう。

食事の時間も計画に入れる・軽食を持っておく

瀬戸内国際芸術祭の会場である島には、限られた場所しか飲食店がありません。

そして、昼食の時間帯になると、その数少ない飲食店に人が集まるため、非常に混雑します。

何の計画もなく行ってしまうと、作品を見る時間が大幅に削られてしまうので、事前に食べる場所を決めておき、食べる時間もちゃんとスケジュールに入れておきましょう。

可能であれば、時間をずらして行くことをおすすめします。

また、会場に行く前にパンやおにぎり、カロリーメイトなど軽くて、いつでも食べられる軽食を持っていくことをおすすめします。

もちろん、水分も多めに持っておきましょう。

2025年に開催される瀬戸内国際芸術祭まとめ

瀬戸内国際芸術祭2025について紹介しました。

コロナで延期や中止になる可能性も0ではありませんでしたが、無事開催されてよかったです。

興味がある人はぜひ作品鑑賞パスポートやフェリー乗り放題乗車券を購入して効率よくアートを楽しんでください。

公式 瀬戸内国際芸術祭の公式サイト