小豆島の見どころのひとつ「寒霞渓」は、山頂から見える美しい景色が魅力的なスポットで、小豆島を訪れた際には外せません。
本記事では、寒霞渓へのアクセス方法を中心に詳しく解説します。
寒霞渓の山頂には駐車場があるため、車やバイクで直接山頂までアクセスすることが可能です。
車を利用すれば、便利に絶景スポットを楽しむことができます。
車などの移動手段がない場合でも、麓までは路線バスで行けます。
そこからは、寒霞渓の麓から山頂までの移動方法として、ロープウェイを利用するか、登山を楽しむ方法が選べます。
さ記事の最後には小豆島の主要観光地から寒霞渓へのルートについても説明するので、旅の計画に役立ててください。
このように、寒霞渓への行き方をあらゆる角度から網羅していますので、自分の旅のスタイルに合った最適な移動手段を選び、楽しい小豆島旅行を計画する際に役立つはずです。
記事を読んで、寒霞渓へのアクセス方法を理解し、思い出に残る絶景を存分に楽しんでください。
寒霞渓の場所・アクセス

寒霞渓は香川県の小豆島の中央から少し東側に位置しています。
寒霞渓へのアクセスは、車などの自分の移動手段がある人とない人で違ってきます。
車、バイク、自転車の人は頂上まで一気に行くことができますが、自前の移動手段がない人は、草壁港発の無料シャトルバスや池田港発の路線バス「オリーブバス」を利用してい行くのが一般的です。
また、寒霞渓以外にも主要な観光地に訪れる「島めぐり観光バスツアー」を利用する手もあります。
記事内では以下の5つのアクセス方法について順番に解説していきます。
- 車・バイク
- 自転車
- 無料シャトルバス
- 小豆島の路線バス「オリーブバス」※紅葉時期の10日間のみ
- 島めぐり観光バスツアー
寒霞渓の場所
車・バイクでのアクセス

寒霞渓には頂上と麓に寒霞渓ロープウェイの無料駐車場があるので、車やバイクの人はそのまま頂上まで行くことができます。
寒霞渓の頂上への道は、「日本の道100選」に選出されているように綺麗な風景を見ることができる道です。
1番近い港は、寒霞渓の北側にある大部港です。
フェリーが発着している各港からの所要時間は以下の通りです。
港 | 距離 | フェリーが結んでいる港 |
---|---|---|
大部港 | 9.4km | 日生港(岡山県) |
福田港 | 13.5km | 姫路港(兵庫県) |
土庄港 | 17.4km | 高松港(香川県) 新岡山港(岡山市) 宇野港(岡山県) |
池田港 | 18.4km | 高松港(香川県) |
坂手港 | 20.1km | 高松東港(香川県) 神戸三宮港(兵庫県) |
自転車でのアクセス

寒霞渓の頂上まで、自転車でアクセスすることが可能です。
自転車愛好家の間では、小豆島を一周する「マメイチ」ルートの一部として寒霞渓を訪れる人も多くいますね。
美しい景色を楽しみながらサイクリング(ヒルクライム)を満喫することができるでしょう。
ただし、寒霞渓は急な傾斜の坂「激坂」が多いことで知られています。
頂上へは東西南北の全方向からアクセス可能ですが、北ルートと西ルートは特に険しいとされています。
特に、西からのアプローチは最も難易度が高いとされており、「銚子渓おさるの国」を通過した後には、18%の急勾配が待ち受けています。
より楽なルートを求める方には、南ルートが推奨されます。
このルートは距離は長めですが、坂道が比較的緩やかで、頂上までの道のりが容易です。
南ルートはブルーライン(寒霞渓道路)として知られており、かつては有料でしたが、現在は無料で利用できます。
ただし、どのルートを選択しても、山頂まで登りきるのは、かなりの時間と体力を使うので、
- 小豆島を自転車をレンタルしてる観光客
- 時間がない人
は、寒霞渓の麓まで行って、そこから山頂までは寒霞渓ロープウェイを使うこともおすすめです。
寒霞渓ロープウェイの麓の「こううん駅」に自転車を駐輪して、人だけ山頂に行ってもいいですし、自転車も一緒に乗せて一緒に行くこともできます。
ロープウェイにそのまま自転車を乗せる場合は、自転車も別途1人分の料金が必要ですが、折りたたんで袋に入れると手荷物扱いとなり、100円で乗せることができます。
そうすれば、行きは寒霞渓ロープウェイで行くことができ、帰りは山頂から自転車に乗って下りることができます。
無料シャトルバスでのアクセス

寒霞渓の最寄りのバス停「紅雲亭」バス停と「草壁港」の間に無料シャトルバスが運行されています。
小豆島町などが390万円をかけて整備し、2025年3月20日から運行が始まったものです。
2つのバス停を結ぶノンストップバスで、他の停留所には停まりません。
大型バスではなく、乗客28人が乗れるマイクロバスなので、収容人数は限られていますが、無料でアクセスできるのが嬉しいですね。
オリーブバス寒霞渓急行線「紅雲亭」バス停の場所
ただし、「紅雲亭」バス停は寒霞渓の麓にあり、山頂まではバスで行くことができません。
したがって、バスで麓まで行き、そこから「寒霞渓ロープウェイ」または「登山」をして山頂に行く必要があります。
無料シャトルバスは、1日8往復運行されます。
2025年4月1日に改正されたの時刻表は以下の通りです。
草壁港→紅雲亭
便 | 草壁港発 | 紅雲亭着 |
---|---|---|
1 | 9:50 | 10:01 |
2 | 10:30 | 10:41 |
3 | 11:10 | 11:21 |
4 | 11:50 | 12:01 |
5 | 12:30 | 12:41 |
6 | 14:10 | 14:21 |
7 | 14:50 | 15:01 |
8 | 15:30 | 15:41 |
紅雲亭→草壁港
便 | 紅雲亭発 | 草壁港着 |
---|---|---|
1 | 10:10 | 10:21 |
2 | 10:50 | 11:01 |
3 | 11:30 | 11:41 |
4 | 12:10 | 12:21 |
5 | 12:50 | 13:01 |
6 | 14:30 | 14:41 |
7 | 15:10 | 15:21 |
8 | 16:00 | 16:11 |

紅雲亭からの最終便である16:00発の便に乗り過ごさないように気をつけて!


瀬戸内国際芸術祭2025の会期中は毎日運行されますが、それ以外の期間は毎日運行される日と、土日祝だけ運行される日があるので気を付けてください。
毎日運行されるのは、
- 3月20日〜5月10日
- 8月1日〜8月31日
- 11月1日〜11月30日
の3つの期間。
平日は運休し、土曜・日曜日・祝日のみ運行されるのは
- 5月11日〜7月31日
- 9月1日〜10月31日
の2つの期間。
そして、12月1日~3月19日の期間は完全運休されます。
運行パターン | 期間 |
---|---|
毎日運行 | 3月20日〜5月10日 8月1日〜8月31日 11月1日〜11月30日 + 瀬戸内国際芸術祭会期中 |
土日祝運行 | 5月11日〜7月31日 9月1日〜10月31日 |
運休期間 | 12月1日〜3月19日 |
草壁港へは他の港である土庄港、池田港、坂手港からオリーブバスの坂手線で行くことができます。
便数も多いです。
坂手線は小豆島の西にある土庄港と東側にある坂手港を結ぶ路線なので
小豆島の路線バス「オリーブバス」でのアクセス


11月下旬に寒霞渓へ向かいたい場合、小豆島の路線バス「オリーブバス」を利用して行くこともできます。
寒霞渓に行くオリーブバスの路線は「寒霞渓急行線」のみです。
2025年3月まではメインのバスでしたが、無料シャトルバスができたことによって紅葉時期向けのバスとなりました。
オリーブバスの寒霞渓急行線の運行期間は11月21日〜11月30日の10日間のみです。
無料シャトルバスよりも便数が少なく、1日4便しかありませんが、1便目は無料シャトルバスよりも1時間以上早く紅雲亭バス停に到着します。
無料シャトルバスとオリーブバスの寒霞渓急行線の運賃と時刻表は以下のPDFを参考にしてください。
時刻表(上り・下り)
寒霞渓急行線は、池田港と紅雲亭を結ぶ路線です。
路線上にあるバス停からでも乗ることができますが、
- 高松港とのフェリーが発着している「池田港」
- 他の路線と交差する「草壁港」
から乗る人が多いです。


高松港から寒霞渓にスムーズに行きたい場合は、土庄港行きのフェリーではなく、池田港行きのフェリーに乗ることをおすすめします。
そうすれば、フェリーを降りた場所からオリーブバスに乗車することができます。
池田港から紅雲亭バス停までの所要時間は30分間。
草壁港から寒霞渓急行線に乗車する場合、乗り換えなどはないので、終点まで乗ればOKです。
草壁港から12分で到着します。
島めぐり観光バスツアーでのアクセス


小豆島の主要な観光地を1日かけて訪れる「島めぐり観光バスツアー
寒霞渓での滞在時間は限られていますが、自分で移動手段を確保する必要がなく、バスで移動できるので楽に移動できるのがメリットです。
土庄港観光センターを9:45に出発し、
- 銚子渓おさるの国※水曜日以外
- 寒霞渓山頂(昼食)
- 二十四の瞳映画村
- 小豆島佃煮処 一徳庵
- オリーブ公園
を訪れて、15:25に土庄港に帰ってくるルートとなっています。
寒霞渓以外にも、主要な観光地を効率よく行くことができるので、1つの選択肢として考えてみてください。
参考 【日帰り】小豆島のインスタ映えスポットを巡る島めぐり観光バスツアー|アソビュー!
寒霞渓の麓から山頂へのアクセス


寒霞渓の麓から山頂へは、2つのアクセス方法があります。
1つ目は、ロープウェイを利用する方法です。
これは、空中から紅葉や豊かな自然を楽しめる人気の手段です。
標高612mの山頂駅まで一気に移動できるため、手軽に絶景を楽しむことができます。
特に紅葉シーズンには、鮮やかな景色が広がり、ロープウェイからの眺めは圧巻です。
2つ目は、登山で自然を感じながらゆっくり山頂を目指す方法です。
寒霞渓には整備された登山道があり、登山を通じて豊かな自然と触れ合いながら進むことができます。
途中の景色や自然との一体感を楽しむには、登山もおすすめです。
どちらも魅力的な選択肢なので、自分の体力や旅のスタイルに合わせて、最適な方法を選んでください。
寒霞渓ロープウェイを利用する行き方


車やバイクで頂上に行く人以外は、寒霞渓ロープウェイを使って行くのが楽です。
登山するとなると1時間かかりますが、寒霞渓ロープウェイを使えばたった5分で頂上に着きます。
寒霞渓を空中散歩しながら、綺麗な景色を見ることもできます。
山頂へ登山する行き方


寒霞渓の頂上までは登山道が整備されています。
普通に歩いて登れる道なので、専門的な道具等は必要ありませんが、動きやすい服装が必須です。
「表道」と「裏道」というルートがあり、表の方は紅雲亭近くから登ることができますが、裏道の登山口は紅雲亭よりも手前になります。
片道1時間かかるので、それなりの体力が必要です。
登山をすると、寒霞渓ロープウェイでは見れない景色を見ることができます。
また、ロープウェイのように一気に移動しないので、ゆっくりと景色を楽しむことができます。
登山する場合は約1時間かかるので、体力と時間がある人は挑戦してみてください。



片道は寒霞渓ロープウェイ、片道は徒歩という組合わせもいいですね。
小豆島各地から寒霞渓ロープウェイこううん駅までのバスを使ったアクセス


小豆島各地から寒霞渓ロープウェイのこううん駅まで、バスを使ったアクセスを紹介します。
本記事では、利用する人が多い以下の4カ所からの行き方について解説します。
土庄港から寒霞渓ロープウェイ駅への行き方
土庄港から寒霞渓まで行くバスに乗ることはできないので、どこかでバスを乗り換える必要があります。
例えば、
- オリーブバス坂手線に乗り、草壁港まで移動し、そこから無料シャトルバスに乗る
- 南廻り福田線に乗り、池田港ターミナル前で降り、そこから寒霞渓急行線に乗る(紅葉時期のみ)
という移動手段があります。
所要時間は、約1時間です。
エンジェルロードから寒霞渓ロープウェイ駅への行き方
エンジェルロードから寒霞渓に行く場合は、国際ホテル(エンジェルロード前)バス停から「田ノ浦映画村線」に乗り、草壁港で下車し、無料シャトルバスまたは寒霞渓急行線に乗り換てください。
所要時間は約1時間30分です。
小豆島オリーブ公園から寒霞渓ロープウェイ駅への行き方
紅葉時期の10日間は、小豆島オリーブ公園にある「オリーブ公園口」からオリーブバスの寒霞渓急行線に乗って行くことができます。
所要時間は約30分です。
通常時は、坂手線や南廻り福田線、田ノ浦映画村線に乗って草壁港まで移動して、無料シャトルバスに乗り換えてください。
二十四の瞳映画村から寒霞渓ロープウェイ駅への行き方
田ノ浦映画村線に乗り、草壁港へ移動。
草壁港で無料シャトルバスまたは寒霞渓急行線に乗り換えます。
乗り換えにかかる時間によって所要時間は違ってきますが、約1時間45分ぐらいかかります。
寒霞渓へのアクセス・駐車場まとめ
寒霞渓へのアクセス方法と、2つある駐車場について紹介しました。
車、バイクの人は駐車場がある山頂まで運転していけばOKです。
自転車の人は山頂まで頑張って行ってもいいですし、寒霞渓ロープウェイに乗せてもOKです。
自分の交通手段がない人は、オリーブバスや島めぐり観光バスツアーを利用して行きましょう。