この記事では、香川県高松市にあるちょっと変わった美術館である「歯ART美術館」について紹介します。
私財によって作られた美術館で、歯に関することはもちろん、クラシックカメラや世界中の仮面・民芸品など様々なものが展示されています。
記事内では、歯ART美術館の
- クチコミ
- 料金
- 駐車場
- 場所・アクセス
- 展示物レビュー
- 美術館内のカフェ
について紹介していきます。
アクセスは少し悪いですが、記事を読んで興味を持った人はぜひ行ってみてください。
基本情報はこちら
施設名 | 歯ART美術館 |
---|---|
営業時間 | 10:00〜17:00 ※サマータイムは10:00〜18:00 |
定休日 | 年中無休(臨時休業あり) |
住所 | 〒761-0130 香川県高松市庵治町生ノ國3180-1 |
電話番号 | 087-871-0666 |
駐車場 | あり(無料) |
公式サイト | http://ha-art.com/index.html |
歯ART美術館のクチコミ

香川県高松市にある「歯ART美術館」は、名前通り「歯」に関する展示がメインですが、それ以外にもカメラや民芸品など多岐にわたって展示されている変わった美術館です。
絵画や彫刻などはほぼなく、世界中から集められ仮面やカメラなどがたくさん展示されているので、個人的には美術館というより、博物館のような気がします。
運営は、入れ歯や差し歯などの義歯を製造し販売している「和田精密歯研株式会社」。
本社は大阪ですが、支店が香川県にあります。
歯の大切にする「口福」を目指している会社で、歯ART美術館を訪れた人には歯への意識を高めてもらいたいという願いが込められています。
歯ART美術館を訪問した人のクチコミを集めてみました。
香川県に住んでいる人でも存在を知らない人が多い上、ネットにも情報が少ないので、「訪れてみたら意外とすごかった」というクチコミが多いです。
2022年9月には「出川哲朗の充電させてもらえませんか?」のロケで、出川哲朗さんとアンガールズ田中さんが訪れています。
ロケの模様は、2022年10月29日の放送されました。
歯ART美術館の料金

歯ART美術館の入場料は以下の通りです。
区分 | 個人 | 団体 (20人以上) |
---|---|---|
大人(18歳以上) | 600円 | 500円 |
中高生 | 200円 | 100円 |
小学生以下 | 無料 | 無料 |
大人(65歳以上) | 300円 | 300円 |

瀬戸内国際芸術祭の会期中に限り、瀬戸内国際芸術祭の作品鑑賞パスポートを提示することで入場料が100円引きになります。
瀬戸内国際芸術祭は3年に1回開催されますが、2025年はちょうど開催年です。
歯ART美術館の駐車場

歯ART美術館には無料の駐車場があります。
広くはありませんが、約10台の駐車が可能です。
駐車場から歯ART美術館の入口までは坂道を歩いていかないといけません。
歯ART美術館の場所・アクセス

歯ART美術館は香川県高松市の庵治町にあります。
屋島の東側です。
歯ART美術館の近くに駅がありません。
1番近い駅「八栗駅」からでも5kmほど離れているので歩いて行くには遠すぎる距離です。
したがって、歯ART美術館には、車やバイク、自転車などを使って行くようにしましょう。

南側から行く場合は、曲がり角を曲がって右側に歯ART美術館の入口があります。

そのまま下って行き、Uターンする形で駐車場に停めましょう。

北側から向かう場合も、カーブを曲がった後に左側に歯ART美術館の入口があります。
北側入口から入った場合は、そのまま直進すれば駐車場です。
高速道路を利用する場合、西側から向かう場合は、高松東ICで降りて12.6km(21分)。
東側から向かう場合は、志度ICで降りて、9.9km(16分)です。
歯ART美術館の場所

道を挟んだ反対側には彫刻家の流政之さんのアトリエだった建物を美術館として改装して営業している「流政之美術館」があります。
こちらは要予約なので、興味がある人は必ず予約して行くようにしましょう。
香川県高松市の歯ART美術館の展示物レビュー

香川県高松市にある「歯ART美術館」の展示物について紹介していきます。
歯ART美術館は、外から見ると平屋建てに見えますが、入口部分が4階にあり、4階が企画展、3階と2階は常設展示の場所です。
4階から階段またはエレベーターで下に降りて行く構造で、3階、2階はどちらを先に行ってもOK。
1階は関係者以外禁止です。
屋外にも変わった形をした石のオブジェが複数あります。
それでは、各フロアごとの展示物について順番に紹介していきます。
屋外:シャボン玉コーナー・石のオブジェ・世界一のトイレ

歯ART美術館は、建物に入る前から楽しませてくれます。
まず、駐車場の横には、シャボン玉コーナーがあります。
シャボン液が入った容器が2つ置かれており、フェンスにシャボン玉を作る輪っかがかけられています。
小さなものから大きなものまで、いろんな形のものがあり、自由に使うことができます。

取っ手がついているので、シャボン液につけて、棒を降るだけでシャボン玉ができます。
風が強い日には、持ってるだけで自動的にシャボン玉が作られます。
子どもはずっと遊んでいれる場所です。
大人も普段の生活でシャボン玉で遊ぶことはないので、童心にかえることができる場所だと思います。
天気がいい日は、青い空に浮かぶシャボン玉は写真映え抜群。
綺麗な写真を撮ってみてください。

シャボン玉コーナーにある手の形をした石でできた椅子が設置されています。
椅子の前のフェンスには「座るときっと幸福になれます」と書かれたボードあり。
幸せになるかどうかは分かりませんが、海が綺麗に見えるので、ぜひ座ってみてください。
椅子の横の坂道を降りれば、美術館の入口へ行くことができます。

駐車場の端の方には「日本一?のトイレ」と書かれたトイレがあります。
男女兼用の洋式トイレです。

何が日本一なのか具体的に書かれていないので、わかりません。
トイレの窓から見える景色は綺麗なので、これが日本一なのかもしれません。
「室内が非常に高温になっています。ご利用には注意ください。」という注意書きがあるので、暑い日に利用する人は気を付けてください。
天井がガラス張りになっているので、かなり暑くなります。

また、屋外エリアには、印象的な石のオブジェもたくさん設置されています。
入口の近くには、口を大きく開けた石のオブジェがあります。
目や鼻はなく、歯を全面に押し出した作品です。

日本一のトイレの前の坂にも、複数の石のオブジェが置かれています。
他の場所では見ることがないような歯をテーマとした作品で、思わず写真を撮りたくなる造形となっています。

坂を下った先に歯ART美術館の入口があります。

入口のすぐ横にインプラントの案内が貼り出されています。
4階:企画展・カフェ・お土産売り場

歯ART美術館の4階は、受付と企画展スペース、そしてカフェスペースが併設されています。
企画展は定期的に変わるもので、国内のアーティストによる現代アートやユニークな作品が並びます。
開催中の企画展の内容については公式サイトを確認してください。

歯ブラシなどの歯を中心としたお土産も少しだけ販売しています。

香川県のお土産として人気かつ、健康な歯でしか食べることができない硬いせんべい「瓦せんべい」も販売していました。
歯ART美術館のオリジナルキャラクターデザインです。
カフェについては、記事の最後で紹介しています。
3階:クラシックカメラ・民芸品・子どもスペース
3階には、世界中の仮面や人形などの民芸品、クラシックカメラが展示されています。
小さいですが、子ども向けの遊び場も併設されています。

クラシックカメラの展示では、古いものから現代のものに至るまでたくさんのカメラが展示されています。
古いカメラだと、100年以上前のものになります。
写真の歴史や技術の進化を実感できます。
カメラマニアの人はたまらない場所だと思います。

子どもスペースには歯や口に関する知育玩具やワークショップが用意されており、親子で楽しく学べる工夫が随所に施されています。

3階の一部には、亀の置物ばかりが展示されている場所があります。
「自分の歯でしっかり噛める幸せ」を願って、「噛め=亀」ということで、世界中から集めたそうです。

仮面は、口や表情などを研究するために集められたものです。
上記のものは、全国各地から集めた仮面。
天狗、鬼、狐、ひょっとこなど様々な仮面があります。

仮面は日本のものだけでなく、世界中から集めています
国ごとに文化などが違うので、仮面のデザインも様々です。
2階:歯に関する展示

2階は歯にフォーカスした展示が充実しています。
歴代の歯科治療器具や義歯、歯磨きの文化史などが、分かりやすい解説とともに並びます。
本格的器具から面白い展示品まで幅広いです。
歯と健康について楽しく理解を深められる、教育的な展示フロアとなっています。

2階の展示物用の音声ガイドが用意されています。
展示物にも簡単な説明はありますが、詳しく知りたい人は音声ガイドを手にとって歩きましょう。
電源を入れて、展示場所の番号を押してスタートボタンを押せば音声が流れる仕組みです。

初期の治療台も展示されています。

壁沿いには、インプラントコーナーがあります。
インプラントの構造がどうなっているか分かる模型がたくさんあります。
古いものだと、120年以上前のものに作られた入れ歯などまで。

2階の1番奥には、大量の入れ歯が入ったクリアケースが設置されています。
これは最大の見どころと言ってもいいもので、透明なケースに5,000個もの入れ歯が入っています。
このたくさんの入れ歯は、研究のために全国から使用済み入れ歯を集めたもの。
総額3億5,000万円分の入れ歯だということです(1個平均7万円として計算)。
「入れ歯供養」と書かれており、この入れ歯を参考により良い入れ歯などの研究・開発に使われていたのが分かります。

動物の歯も展示されています。

人間の頭蓋骨(本物)も展示。
左の頭蓋骨には歯がありますが、右の頭蓋骨には歯がありません。
左は521g、右は451gで、はがなくなると、著しく頭蓋骨が痩せて軽くなるそうです。

実際に触れる模型も多数あり、歯の構造やケアについて詳しく学ぶことができます。
また、歯科医師の仕事や技術がどのように発展してきたのかを紹介するコーナーや、虫歯予防や口腔ケアの最新知識を伝えるエリアも見どころ。
チャーチルやジョージ・ワシントンも入れ歯を使っていたという話も書かれています。
歯ART美術館内の「カフェ Happy」

歯ART美術館の4階には「カフェ Happy」があります。
ここでは、作品鑑賞の前後にゆったりと休憩でき、コーヒーや紅茶、ハーブティーを味わえます。

カフェの窓からは瀬戸内海を一望できるので、綺麗な景色を見ながらリラックスできますね。

すぐ下の敷地を見ると、ハート型に整えられた地面があります。
美術館の名前は「歯ART美術館」ですが、読み方は「ハート美術館」なので、ハート型になっているのだと思われます。
美術館を利用しなくても、カフェだけの利用もOK。
カフェ利用だけの場合は、美術館の受付の人に伝えてください。

歯ART美術館の東側は瀬戸内海があり、砂浜もあります。
この砂浜には、歯ART美術館の建物から行くことが可能です。
砂浜に行く場合は、美術館の受付の人に行く時と帰った時に伝える必要があるので注意してください。
カフェ Happyの場所
歯ART美術館レビューまとめ
香川県高松市にあるちょっと変わった美術館「歯ART美術館」について紹介しました。
歯科医療関連の展示物とアートが融合したユニークな美術館で、多彩な展示物を楽しむことができます。
全国的にも珍しい歯に関連した展示物が多い変わったスポットのひとつです。
車やバイクがないと行きにくい場所にありますが、変わった美術館に興味がある人はぜひ訪れてみてください。