この記事では、2025年3月に完成予定の新香川県立体育館(香川県立アリーナ)について紹介していきます。
中四国最大級となる約1万人が収容可能なメインアリーナを有する施設で、完成後はコンサート会場やバスケットやバレー競技場所として利用される予定です。
2023年6月には「あなぶきアリーナ香川」という愛称になることも発表されました。
記事内では、現在建設中の新香川県立体育館の情報をまとめました。
新香川県立体育館のネーミングライツ募集した結果「あなぶきアリーナ香川」に決定

新香川県立体育館は、香川県が建設前に想定していた収益よりも下回るという予測を出し、その分は新香川県立体育館に愛称を付けられる権利である「ネーミングライツ(命名権)」を導入しました。
愛称は何でもいいわけではなく、
- 香川
- アリーナ
の両方の言葉が入っていることが条件となっていました。
2023年3月〜5月に公募し、4社が応募。
審査会がこの4社と契約内容を審査し、穴吹興産がスポンサー企業として選ばれました。
そして愛称は「あなぶきアリーナ香川」と決定しました。
2024年12月1日から7年4カ月の契約なので、2032年3月末までは変わることはない予定です。
新香川県立体育館(香川県立アリーナ)の設計・建設

新香川県立体育館(香川県立アリーナ)は、当初の予定だと2021年に着工し、2023年に完成予定でしたが、コロナウイルスの影響などがあり、実際は2022年に4月に着工。
工期は2024年11月29日までで、2025年3月にオープン予定となっています。
2025年には瀬戸内国際芸術祭の開催も予定されているので、大いに盛り上がりそうです。
建設工事費は約182億円。
延床面積は約3万m2です。
設計

新香川県立体育館は、地上2階、地下1階の建物で、2つの膨らんでいる屋根が特徴です。
屋根は全て繋がっています。
設計者は、妹島和世と西沢立衛の2人による日本の建築家ユニット「SANAA(Sejima and Nishizawa and Associates)」です。
建設

建設企業に関しては、一般競争入札が行われ、入札結果として、
- 大林組四国支店
- 合田工務店
- 菅組
が一緒になった特定建設工事共同企業体になりました。
新香川県立体育館(香川県立アリーナ)の場所

新香川県立体育館(香川県立アリーナ)は、香川県高松市のサンポートの一区画に建設されています。
高松港の西側、高松シンボルタワーの南側です。
電車だけでなく、高速バスも集まるJR高松駅から歩いてすぐの場所で、香川県外の人もアクセスしやすい場所になります。
高松シンボルタワーの屋上テラスや屋上広場からだと上から見下ろす感じで見ることができます。
新香川県立体育館「あなぶきアリーナ香川」の場所
新香川県立体育館(香川県立アリーナ)の使いみち

新香川県立体育館(香川県立アリーナ)は、以下の3つに分かれて建設されています。
- メインアリーナ
- サブアリーナ
- 武道施設・多目的ルーム
メインアリーナは最大収容人数10,000人もあり、中四国最大規模です。
メインアリーナ
項目 | 内容 |
---|---|
固定席 | 5,024席 (別途・車椅子席28席) |
フロア面積 | 78m×48m |
広さ | バレーボール4面 バスケットボール3面 ハンドボール2面 |
最高天井高さ | 27.6m |
サブアリーナ
項目 | 内容 |
---|---|
固定席 | 1,002席 (別途・車椅子席8席) |
フロア面積 | 47m×38m |
広さ | バレーボール2面 バスケットボール2面 ハンドボール1面 |
最高天井高さ | 17.5m |
武道施設兼多目的ルーム
項目 | 内容 |
---|---|
固定席 | 327席 (車椅子席18席) |
フロア面積 | 46m×21m |
広さ | 柔道3面 剣道3面 |
最高天井高さ | 6.5m |
使い道として、コンサート会場やスポーツ大会の場が想定されています。
メインアリーナは、用途に応じて1日あたり12万〜192万円となっています。
アマチュアスポーツなどで香川県民が利用する場合は、通常よりも使用料を安く設定するとしています。
コンサート会場(アリーナツアーの1つとして)
アーティストの中には、全国の「アリーナ」と付く場所でコンサートを行う「アリーナツアー」をする人が多いです。
香川県は現在アリーナがないので、アリーナツアーに含まれていませんが、香川県立アリーナが完成すれば、アリーナツアーの1つになるかもしれません。
スポーツの競技場
新香川県立体育館という名前にもあるように、基本的にスポーツを行う場所として使われます。
メインアリーナやサブアリーナでは、
- バレーボール
- バスケットボール
- ハンドボール
のような屋内スポーツ。
武道施設兼多目的ルームでは、剣道や柔道のような武道がしやすいような造りになります。
スポーツの国際大会も誘致する考えです。

香川県のバスケットボールチーム「ファイブアローズ」の試合もたくさん見れそうですね!
愛称が愛称が「あなぶきアリーナ香川」となった新香川県立体育館(香川県立アリーナ)まとめ
現在建設中の新香川県立体育館(香川県立アリーナ)について紹介しました。
JR高松駅の横にも2024年3月開業を目指して高松駅ビル「タカマツオルネ」が建設中ですし、9階建ての外資系ホテル「マンダリンオリエンタル」も2025年9月頃に開業予定です。
今までは高松駅や高松港があるだけのサンポートエリアでしたが、新香川県立体育館ができる頃には、全国的にも盛り上がりを見せる場所になりそうです。
ただし、いいことばかりではなくて、新香川県立体育館の建設の影響で2023年のさぬき高松まつりの花火は規模を縮小して開催されます。