この記事では、香川県三豊市にある紫雲出山の登山について紹介していきます。
紫雲出山は基本的にいつでも登ることができますが、特に春には山頂の桜を見るために登山をする人が多いです。
登山して山頂まで行く場合は、予約が必要ない上にお金は一切かかりません(1人500円の募金が求められています)。
一方で、車やバイクで山頂に行く場合、桜のシーズン中は車両の入山規制が行われており、事前予約・チケットの購入をする必要があります。
シャトルバスやシャトルタクシーを使う場合、予約は必要ありませんが、乗車料金がかかります。
そのような理由もあり、僕自身も実際に桜のシーズンに紫雲出山の登山を行って山頂の桜を楽しみました。
そこで記事内では、実際に登山した経験を元に以下のような疑問にお答えします。
- どれぐらい時間がかかるのか
- 難しいのか
- 駐車場はあるのか
- どういうルートを歩くのか
1時間以上歩くことになりますが、そこまで難しい登山ではありません。
紫雲出山を登山して桜を見たいという人は参考にしてください。
紫雲出山の山頂へと続く道で落石が見つかったことで、2024年3月26日から通行止めになっていましたが、3月30日から4月10日までは通行できるようになりました。通行できる時間帯は8:30〜19:00のみで、19:00〜翌8:30は通行できません。4月11日以降は本格工事が始まるため、終日通行止めになります(終了日未定)。
紫雲出山の山頂への2つの登山ルート

紫雲出山の登山は「四国のみち」という登山ルートを通っていきます。
紫雲出山の山頂までは、
- 南側にある「大浜登山口」からのルート
- 北側にある「箱峠登山口」からのルート
の2つあります。
「大浜登山口」からのルート
大浜登山口から四国のみちを歩いて行く場合、山頂までは全長2.7kmの道のり。
そのうち前半の700mと、後半の1.2kmはコンクリート舗装された道なので、山道を歩くのは1kmもありません。
紫雲出山大浜登山口の場所
「箱峠登山口」からのルート
箱峠登山口から登る場合、全長2kmの道のりです。
大浜登山口ルートよりも山頂までの距離の方が短いですが、その分、大浜登山口ルートよりも上りが急になっています。
また、箱峠登山口ルートは、最後の山頂付近の一部を除いてずっと山の中を歩かないといけません。

箱峠登山口から登る方が体力的にはキツイです。
紫雲出山箱峠登山口の場所
桜のシーズン中は紫雲出山の登山者専用の駐車場が開設される


普段の状況は分かりませんが、桜のシーズン中は紫雲出山の登山者専用の駐車場が開設されます。
駐車料金はかかりません。
場所は、紫雲出山の麓にある大浜漁港。
登山道までも近いので、車やバイクがある人は専用駐車場に駐車・駐輪した後すぐに登山することができます。
大浜漁港の場所


駐車台数に限りがあり、満車の場合は駐車できないこともあります。
満開になっている期間の土日が1番人が多く、駐車場の状況によっては入山できない可能性もあります。
ただ、そもそも登山する人が少ないので、満車になる可能性は低く、平日はガラガラ。
上記の写真は僕が登山した日に撮影したものですが、8台しか停まっていませんでした。
入山規制時間にはスタッフが駐車場にいるので、安心して停めておくことができます。
箱峠登山口から登る場合は、登山口の目の前に駐車場があります。
ただし、駐車場は狭く、約5〜8台分しかありません(駐車線がない)。
また、駐車場は常に無人です。



車やバイクがない場合、登山道までは三豊市コミュニティバスの利用がおすすめ!
駐車した場所に戻らなくていいので、往路と復路で別の登山ルートを歩くこともできますね。
大浜登山口から登る場合は、三豊市コミュニティバスに乗って、「大浜」というバス停で降りて、200mで登山口に到着します。
箱峠登山口から登る場合は、「箱」バス停から歩いて400mです。
「大浜」バス停の場所
「箱」バス停の場所
紫雲出山の登山にかかる時間・難易度・危険性
初めて紫雲出山の登山をする人向けに以下の4点について解説していきます。
- 所要時間
- 難易度
- 適した服装
- 危険性
紫雲出山の登山をする場合、予約などは必要ありません。
入山料もかかりませんが、桜を保護するための桜募金(1人500円)への協力が求められています。
所要時間


紫雲出山の登山にかかる時間は、どちらのルートを選んでも60〜90分ぐらいです。
登山に時間規制はありませんが、登山初心者は暗い時間に山を歩くのは避けましょう。
16時までの下山が推奨されています。


四国のみちはほぼ1本道。
ルート上に木製の道しるべが複数設置されているので迷うことはないでしょう。
道しるべには、山頂までの距離が書かれているので参考にしてください。
難易度


「四国のみち」は整備された登山道なので、極端に難しくはありません。
僕自身、普段から登山はしないものの、休みながらではありますが、山頂までたどり着くことができました。
ただし、体力は絶対に必要。
山頂からシャトルバスを乗らない限りは、下山も時間をかけて行うため、体力がない人は登山はおすすめしません。
山頂まで歩いた後にシャトルバスに乗ることもできますが、運行は土日限定で、便数も少ないので時刻表をしっかり確認するようにしましょう。
三豊市の公式サイトには「登山初心者にはおすすめしません」と表記されています。登山による怪我などは全て自己責任。無理をせず、自分のペースで歩きましょう。
適した服装


紫雲出山の登山ルートには岩場などはないので、特別な装備は不要です。
ただし、山の中を歩くことになるので、登山にふさわしい服装をして登るようにしましょう。
具体的には、薄手でもいいので長袖長ズボンを着た上で、滑りにくい靴を履くようにしてください。


登山道には柵などがないので、滑りやすい靴だと危険です。
すべって落ちた場合、大怪我をするリスクがあります。
特に、雨が降った翌日などは葉っぱなどが滑りやすくなっています。
トレッキングシューズが1番いいですが、スニーカーでも大丈夫なのでしっかりとした靴を履いて登りましょう。



熱中症対策として、水分をしっかり持っていきましょう。
ポカリやアクエリアスなどがおすすめです。
危険性


紫雲出山の登山は、登山道から滑り落ちたりしない限りは安全です。
ただし、紫雲出山ではイノシシに遭遇する可能性があります。
車で山頂まで行った人も山頂でイノシシに遭遇する可能性はゼロではありませんが、登山する人ほどイノシシに遭遇する確率は高いです。
車で山頂に行く場合は1時間ほどの滞在なのに対し、登山の場合は上り下り含め4時間ぐらいを山の中で時間を過ごしますし、山の中を歩きますからね。


登山道の脇にイノシシ用の罠が設置されていました。
遭遇する可能性は低いですが、万が一猪に遭遇しても決して走って逃げないようにしましょう。
背中を見せないようにして、静かにその場を離れるようにしてください。
紫雲出山の登山ルート「四国のみち」(大浜登山口から)


それでは、実際にどのようなルートを歩いて山頂まで行くのかを写真を使って具体的に紹介していきます。
今回は大浜登山口からのルートを紹介していきます。
全長2.7km、標高差は約350mです。
駐車場から登山道までは「四国のみち」と書かれた案内板が設置されているので、それに従って歩いて行けば迷うことはありません。


三豊市コミュニティバスを利用した人は、郵便局がある道ではない方向に進んでください。


「うさぎや」という店を通り過ぎたところにある上記の場所で左に曲がってください。


道路沿いを曲がった後の「三豊市役所 荘内浦島出張所」や「荒神社」がある角に「紫雲出山大浜登山口」という立て札があります。


民家の間の道を歩いていきます。
ゆるい上り坂が続きます。
乳薬師


四国のみちを歩き始めて約500mの場所に乳薬師という建物があります。
階段を登っても行けますが、左側の道の方が少しショートカットです。
ここから山頂まで2.4kmです。
乳薬師の場所
階段


乳薬師を通り過ぎた後、平坦な道が続きますが、徐々に上り坂になっていきます。


そして、山の中に入る時に長い階段が現れます。
この階段から山頂まで2kmです。
山道


階段を登り切ると、山道になります。
柵がないので、落ちないようにして登りましょう。
道路に接続


乳薬師から約1km。
山道の終わりに階段があります。


階段を登りきると、車やバイクが通る道路に出ます。
ここから駐車場までは600m。
山頂までは1.2kmです。


この道路は山頂に向かう車、山頂から帰る車が通ります。
入山規制しているので、交通量は少ないですし、時間によっては全く会わない可能性もありますが、安全のために白線の内側を歩きましょう。
山頂


道路の終わりに駐車場があります。
山頂へ続く道は第1駐車場から続いています。
第2駐車場には展望台もあるので、時間があれば寄ってみてください。
紫雲出山の登山まとめ
紫雲出山の登山について紹介しました。
山の中を歩く必要はありますが、体力さえあれば比較的簡単に山頂まで行くことができます。
苦労して見る桜は、格別に綺麗に見えますよ。