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重要文化財指定に指定!坂出市の鍋島灯台の行き方や歴史を紹介【瀬戸芸2022の会場】

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この記事では、坂出市の与島とつながっている鍋島にある鍋島灯台について紹介します。

2022年12月には国の重要文化財に指定された歴史的価値の高い灯台です。

普段は封鎖され、立ち入ることができない鍋島灯台ですが、一般公開日や瀬戸内国際芸術祭の春会期には、作品の展示会場として開放されます。

記事内では、重要文化財に指定された鍋島灯台の

  • 歴史や特徴
  • 一般公開日
  • 場所
  • 行き方
  • 四国村ミウゼアムへ移設された鍋島灯台退息所
  • 展示されていた瀬戸内国際芸術祭2022の作品

について紹介していきます。

記事を読めば、鍋島灯台がどういう灯台で、どれだけ歴史的な価値がある灯台なのかが分かります。

鍋島灯台への訪問を考えている人は参考にしてください。

目次

重要文化財に指定された鍋島灯台の歴史や特徴

施設名鍋島灯台
点灯1872年11月15日〜
高さ9.8m
レンズ第3等不動フレネル式
灯質不動赤緑互光 赤8秒緑8秒
住所〒762-0071
香川県坂出市与島町1016

鍋島灯台は歴史が古く、初めて点灯されたのは1872年(明治5年)11月15日。
四国の中では最も古い洋式灯台となっています。

通称「日本の灯台の父」であるイギリス人技師のリチャード・ヘンリー・ブラントンによって設計され、作られた西洋式灯台です。

建物は石造りで、近くの与島や鍋島の石が使われているとされています。

日本国内で7番目に古い灯台で、無人化された現在も瀬戸内海を航行する船舶にとって大事な存在です。

ここでは、鍋島灯台の特徴を3つ紹介します。

停止信号を発する灯台

一般的に灯台は岬などに設置され、船舶に対して道しるべとなるような役割として運用されています。

しかし、鍋島灯台は夜間に航行する船舶に対して「明るくなるまで停まりなさい」という停止信号を発しています。

これは、灯台を設置した当時、夜の瀬戸内海には十分な灯台の数がなかったため、夜間に航行することで挫傷したりする危険性があったからです。

鍋島灯台に設置されている回転式レンズは赤色と緑色の光を交互に灯します。
この光の色は珍しく、全国で唯一のものです。

灯台から放たれる光は20km以上先まで照らすことができ、毎日瀬戸内海を航行する船の安全を守っています!

保存灯台に指定されている

鍋島灯台は、歴史的にも価値があるため、海上保安庁が選ぶ「保存灯台」にも指定されています。

保存灯台に指定されているのは国内で67基。

その中でもA〜Dの4つのランクに分けられていますが、鍋島灯台は1番価値が高いAランクに分類されている23基のうちの1つです。

香川県内の保存灯台のAランクに指定されているのは、男木島にある「男木島灯台」です。

国の重要文化財に指定されている

鍋島灯台は、初めて点灯してから2022年11月で150年間を迎えました。

そして、2022年12月12日に、国の重要文化財(建造物)に指定されました。

指定されたのは、

  • 点灯後から現在まで動いていること
  • 外観だけでなく内部も建設当時のままであること
  • 国産木材に手書きで木目を描くことで洋風の見た目にする「木目塗り」などの技術も使われているなど歴史的価値が高いと評価されたこと

の理由からです。

鍋島灯台が指定されたことで、こんぴらさんや香川県庁を含み、香川県にある重要文化財の建造物の数は32件になりました。

鍋島灯台が国の重要文化財に指定されたことで、香川県にある重要文化財の建造物は32件となりました。

香川県にあるその他の重要文化財の建造物(一部)

経済産業省の「近代化産業遺産」の「安全な船舶航行に貢献し我が国の海運業等を支えた燈台等建設の歩みを物語る近代化産業遺産群」の1つに認定されています。

鍋島灯台の一般公開日

鍋島灯台への階段

鍋島灯台は、普段は関係者以外立ち入りができませんが、年に1回だけ一般公開されます(その他にイベントで開放される年もあります)。

公開される日は、灯台記念日である11月1日前後です。

2024年の一般公開日は、

  • 5月19日(日)
  • 11月2日(土)

の2日間です。

5月19日は坂出市が主催するイベントで10:00~14:00の4時間のみ開放されます。

11月2日(土)は、灯台の日の翌日ということで、一般公開されます。

公開時間は10:00〜19:00の9時間で、10:00~15:00の時間帯は高松海上保安部のスタッフが灯台内を案内してくれます。

そして、17:20頃からは、灯台が点灯されます。

誰でも無料で見学できるため、歴史ある鍋島灯台を間近で感じるチャンスです。

2022年には、瀬戸内国際芸術祭2022の作品の展示会場として春会期の間(4月14日〜5月18日)は一般人でも入ることができるようになっていました。

鍋島灯台の場所は瀬戸大橋の下にある与島の横

鍋島灯台は、香川県坂出市にあり、瀬戸大橋の中間地点に位置する与島から行くことができます。

名前に「鍋島」とあるため、船で渡る必要があると考えるかもしれませんが、与島と防波堤でつながっているため、陸続きです。

したがって、与島から歩いて行くことができます。

瀬戸大橋から見える鍋島灯台

瀬戸大橋を岡山側から香川県側に向かって走ると、左側に鍋島灯台が見えるので、車からでもその姿を確認できます。

灯台へつながる道は上記の通り。
案内板もあるので、見逃すことはありません。

鍋島自体が、普段は立入禁止になっており、一般公開日と瀬戸内国際芸術祭2022の春会期のみ特別に入れるようになっています。

鍋島灯台は島の上の方にあるため、階段を登っていく必要があります。

ハイヒールのような靴は危ないので履かないようにしましょう。

鍋島灯台の場所

鍋島灯台への行き方(路線バス・車・シャトルバス)

鍋島灯台にはJR坂出駅から路線バスで行くことがでます。

また、車やバイクで与島パーキングエリアまで行き、そこからバスまたは歩いて行くことができます。

瀬戸内国際芸術祭の会期中は、特別運行されている瀬戸内国際芸術祭2022シャトルバスでも行くことができます。

路線バスでの行き方

上記のシャトルバスとは違い普段でも運行されている路線バスで行くこともできます。

バスはJR坂出駅から出発する「瀬戸大橋線 浦城行」。
シャトルバスは直通ですが、路線バスは停留所ごとに停車します。

現在宇宙飛行士の人形が座っているバス停「浦城」で降りましょう。

浦城バス停の場所

与島パーキングエリアから徒歩またはバスでの行き方

車で行く場合は、与島パーキングエリアに車を停車して、そこから歩いくか、バスに乗って行くことができます。

瀬戸大橋に行くためには高速道路を利用しないといけないため、お金はかかります。

ただ、与島パーキングエリアはUターンが可能なので、ETC搭載車なら往復千円台で行けます。

与島パーキングエリアから歩いて行く場合、与島パーキングエリアの南側に鍋島灯台へつながる道の入口があるので、そこから道なりに歩きます。

与島パーキングエリアから鍋島灯台への道はほぼ下り坂です。
そのため、ゆっくり歩いても10分ほどで到着します。

入り組んでいる住宅街を通っていくので、Googleマップなどを使って向かってください。

瀬戸内国際芸術祭の会期中であれば、間違えやすい分岐点に案内板が設置されているのでスムーズに行くことができます。

逆に鍋島灯台から与島パーキングエリアまでは上り坂なので、15分ほどかかります。

与島パーキングエリアからバスで向かう場合は、与島パーキングエリアの東側にあるバス停からDルートのバスに乗りましょう。

瀬戸内国際芸術祭2022シャトルバスでの行き方(瀬戸内国際芸術祭の会期中のみ)

沙弥島への行き方の記事でも紹介しているの同じように、JR坂出駅の北側にあるバス停から乗車できます。

乗るのはCルートの「坂出駅~与島会場(浦城)」。
沙弥島行きのバスに乗らないようにしてください。

瀬戸内国際芸術祭2022シャトルバスに乗れば、「月への道」の宇宙飛行士が置いてあるローカルバスのバス停のすぐ近くで降ろされます。

与島パーキングエリアを通りますが、途中下車はできません。

南側のバスがJR坂出駅を結ぶシャトルバス(片道600円)。
JR坂出駅に戻るときもここから乗ることができます。

あまり本数がないので、乗り過ごさないように気をつけてください。

北側に停まる緑色のバスはDルートの「与島会場(浦城)」と「与島パーキングエリア」を結ぶバスです。
与島パーキングエリアまでは歩いても行けますが、歩きたくないない人は使ってみてください。(片道200円)。

瀬戸内国際芸術祭2022シャトルバスの時刻表を見る

沙弥島から与島行きのバスはないので、沙弥島までバスで行った人は、一度JR坂出駅に戻り、バスを乗り換える必要があります。

鍋島灯台退息所は四国村ミウゼアムへ移設

鍋島灯台はもともと有人で運用されており、灯台の近くには保守・点検をする人が住んでいる「鍋島灯台退息所」がありました。

鍋島灯台退息所も、灯台を設計したリチャード・ヘンリー・ブラントンによって設計されたものです。

鍋島灯台が初点灯した翌年の1873年(明治6年)に完成し、1995年頃(昭和30年)頃までの約80年退息所として使われました。

無人化に伴い、退息所としての役割を終えた後は、海上保安本部の通信施設として使われていました。

それも不要となり、1998年に四国村ミウゼアムに移設されました。
したがって、四国村ミウゼアムに訪れた際には、中にも入ることができます。

鍋島灯台退息所のは登録有形文化財に指定されています。

鍋島灯台退息所の壁は、与島の花崗岩が使われている石造りの建物です。

正面には、円柱が6本立っている洋風建築ですが、屋根は瓦が使われており、和洋折衷の建物となっています。

鍋島灯台退息所の間取りは、中廊下式で、洋風の建物となっています。

退息所での暮らしは、自給自足が原則で、

  • 野菜は自家栽培
  • 鶏を飼育
  • 魚は海で釣る

などで、食料を調達し、生活用水は雨水を使用して生活してたようです。

鍋島灯台で展示された瀬戸内国際芸術祭2022の作品

鍋島灯台には瀬戸内国際芸術祭2022の作品が2つあります。

厳密に言うと、鍋島灯台の中に1つ、近くにあるローカルバスのバス停に1つあります。

月への道(sm12-2)「宇宙の立方体あるいは100万の星とひとつの星」

作品名・番号月への道(sm12-2)
作者レオニート・チシコフ(ロシア)
営業時間9:30〜17:00
料金無料

「月への道(sm12-2)」は、与島とつながっている鍋島灯台にある作品。
沙弥島にある「月への道(sm12)」の続きとなっています。

鍋島灯台には、この1つの作品しかありません。

「月への道(sm12-2)」は鍋島灯台の中に展示されています。

鍋島灯台の前に受付があり、パスポートの確認が終われば、灯台へ案内されます。

灯台内は狭く、一度に入れる人数は限られているため、他の人がいれば、少し待つ必要があるかもしれません。

ただ、鍋島灯台内に展示している作品は1つだけのため、見るだけなら一瞬ですし、写真を撮っても1分ぐらいで終わるので、何十分も待つようなことはないでしょう。

スタッフの人が入口のドアを閉めるとさらに綺麗に見えます。

階段のある1階部分で展示されていますが、2階に行くことはできません。

月への道(sm12-2)「月への旅の途中 最終駅」

作品名・番号月への道(sm12-2)
作者レオニート・チシコフ(ロシア)
営業時間終日
料金無料

鍋島灯台にある作品とは別に路線バスのバス停である「浦城」バス停に「月への道」の作品の一部である宇宙飛行士がベンチに座っています。

こちらは受付などはなく、誰でも無料で見ることが可能です。
隣に座ることができるので、一緒に写真を撮影したりしてください。

重要文化財に指定された鍋島灯台の歴史・一般公開日・行き方まとめ

坂出市にある鍋島灯台について紹介しました。

この灯台は、2022年に重要文化財に指定された歴史的価値の高い建造物です。

一般公開日は限られていますが、訪れる際はぜひこの記事を参考にして、公開日や瀬戸内国際芸術祭の会期中に足を運んでみてください。

「月への道(sm12-2)」を見るだけならすぐに終わるので、バスで行く人も、15分ほど歩いて与島パーキングエリアに行くのがおすすめです。

与島パーキングエリアには、うどん屋やフードコートがあるほか、展望台から瀬戸大橋が綺麗に見ることができます。

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記述している内容は記事執筆時の情報を元にしています。できるだけ最新情報を掲載するようにしていますが、情報が間違っている場合はご指摘していただけるととありがたいです。

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