この記事では、香川県高松市に位置する「鬼ヶ島」としても知られる女木島の観光名所を紹介します。
女木島には、自然や歴史を感じられる観光スポットが数多くあります。
特に、春には桜が美しく咲き誇り、多くの観光客が訪れる人気の季節です。
女木島の主要な観光地は比較的コンパクトにまとまっており、徒歩で効率よく巡ることができます。
島内には宿泊施設が少ないため、ほとんどの観光客は日帰りで訪れますが、日帰りでも十分に楽しめます。
高松港からフェリーでわずか20分でアクセスできるので、気軽に訪れることができる点も魅力です。
記事を参考に、女木島での観光を楽しんでください。
女木島の観光スポット
瀬戸内海に浮かぶ小さな女木島は、美しい自然環境に囲まれています。
女木島の山頂から見える青い海と空が織りなす風景はもちろん、多彩な観光スポットが人気です。
それぞれの観光スポットは異なる魅力を持っているので、いろんな楽しみ方ができます。
今回紹介する女木島の観光スポットは以下の9ヵ所です。
女木島の観光マップ
鬼ヶ島大洞窟
女木島の鬼ヶ島大洞窟は、女木島の象徴的な観光スポットで、昔話「桃太郎」で鬼が住んでいた場所として知られています。
多くの観光客が訪れるこの洞窟は、まだ解明されていないことが多く、洞窟内は神秘的な雰囲気が漂っています。
洞窟内には、桃太郎の物語に登場する鬼たちの銅像が数多く展示され、まるで物語の世界に入り込んだかのような体験ができます。
また、洞窟内は夏でも涼しく、快適に観光を楽しめます。
鬼にまつわる伝説を間近で感じられるのも、このスポットの魅力です。
鬼ヶ島大洞窟は山の頂上付近にあります。
電動自転車をレンタルして行くことも可能ですが、一般的にはバスでのアクセスが便利です。
鬼ヶ島大洞窟の場所
女木島の柱状節理
鬼ヶ島大洞窟の出口の上にある不思議な観光スポットが「柱状節理」です。
地質学的に興味深いこの場所は、約1,400万年前の中期中新世に起きた火山活動によって形成されました。
正六角形の柱が連なる独特な地形が特徴の自然が作り出した美しい構造物です。
誰でも見れる場所にありますが、鬼ヶ島大洞窟から出て、振り返らないといけません。
一応看板が設置されていますが、多くの観光客が見逃しがちなので、鬼ヶ島大洞窟を訪れる際には、ぜひ柱状節理も見逃さずに楽しんでください。
女木島の柱状節理の場所
鷲ヶ峰展望台
鬼ヶ島大洞窟からさらに15mほど上にある鷲ヶ峰展望台は木製の展望台で、360度のパノラマビューを楽しめます。
晴れた日には、瀬戸内海の美しい景色が広がり、高松港や瀬戸内海に点在する島々が一望できる絶好のビューポイントです。
特に夕暮れ時は、オレンジに染まる空と海が織りなす幻想的な風景が広がり、多くの観光客がカメラを持って訪れます。
ゆったりとした時間の中で、自然と一体になった感覚を味わうことができるでしょう。
鬼ヶ島大洞窟から5分ほど坂道を登らないといけませんが、ぜひ訪れてみてください。
春には桜が咲き、眼下には桜が綺麗に見えます。
香川県の桜の名所の1つです。
鷲ヶ峰展望台の場所
モアイ像
女木島には、海岸沿いにモアイ像があります。
女木港のすぐ横にあり、フェリーを降りてすぐに見ることができます。
このモアイ像は、香川県のクレーン車企業「タダノ」が、南米チリのイースター島にある本物のモアイを建てる練習として使ったものです。
イースター島には1,000体のモアイ像がありますが、かつては地震や津波、部族間の争いで多くが倒れていました。
平成8年頃、「モアイを立て直そう」というプロジェクトが始まり、高松市の企業「タダノ」が自社のクレーンを提供することに。
その前に女木島で実験を行おうと、高松市庵治町の石大工がレプリカを作り、女木島で立てる練習が行われました。
無事に成功した後、クレーン車はイースター島へ送られ、レプリカのモアイ像は女木島に残されました。
女木島にあるモアイ像は、高さ3.9m、重さ10.8トンと大きなものですが、イースター島にあるモアイ像の中では中くらいのサイズにあたります。
レプリカではありますが、本物と同じ凝灰岩で作られており、形や大きさを忠実に再現しています。
ぜひ、モアイ像を背景に記念写真を撮ってみてください。
今では、このモアイ像は島の守り神のような存在となり、海を背にして女木島の集落を見守っています。
モアイ像の場所
女木海水浴場(弓ヶ浜)
女木海水浴場は、透明度の高い美しい海が魅力のビーチで、観光客に人気のスポットです。
環境省選定の「快水浴場百選」にも選ばれており、穏やかな波と柔らかな砂浜が広がるこの場所は、家族連れやカップルにとって理想的な場所です。
夏になると、多くの人が海水浴やSUP(スタンドアップパドル)などのビーチアクティビティを楽しみ、子どもたちも海での遊びに夢中になります。
訪れる際は、ぜひこの美しい女木海水浴場で、楽しい夏のひとときを過ごしてください。
女木海水浴場・女木島海岸の場所
恋人岬
女木島海水浴場には、砂浜を守るための弓形の岬があり、この岬は「恋人岬」として知られています。特にカップルに人気のロマンティックなスポットです。
恋人岬の先端からは、瀬戸内海と屋島を一望でき、夕日の美しさは格別です。この絶景は訪れる人々を魅了し、写真を撮ったり、ゆったりと時間を過ごしたりするのにぴったりの場所です。
恋人岬から見える夕日や広がる風景は、特別な思い出として一生心に残ることでしょう。
恋人岬の場所
鬼ヶ島おにの館
女木島のフェリーが発着する女木港にある「鬼ヶ島おにの館」は、女木島観光の拠点となる施設です。
ここでは、鬼ヶ島大洞窟行きのバス乗車券の購入やレンタル自転車の手続きが可能です。
コインロッカーも完備されており、ロッカーに入らない大きな荷物は1日500円で預かってくれます。
館内には、「桃太郎伝説」に関連する展示物や資料があり、島の歴史や物語に触れることができます。
また、1階には食堂の「おにの館 アイランドキッチン おにBOX」があり、観光前後に食事を楽しむこともできます。
さらに、「鬼ヶ島おにの館」では、島の特産品やお土産も購入できるため、訪れた記念に立ち寄るのもおすすめです。
女木島観光のスタート地点として便利で、観光前の準備やお土産探しにもぴったりの場所です。
鬼ヶ島おにの館の場所
おにの灯台(女木港鬼ケ島防波堤灯台)
おにの灯台は、女木港の防波堤の先端にある、金棒を持った鬼の銅像が立つユニークな灯台です。
この銅像は御影石で作られており、高さ約2m、重さは約9トン。
女木港に着岸する際、まず目に入るランドマークです。
灯台からの眺めは抜群で、特に晴れた日には遠くまで見渡すことができます。
おにの灯台の金棒部分はライトになっており、夜には緑色に光ります。
これによって、灯台としての役割も果たしており、夜間の女木港周辺を照らしています。
大きな鬼の像が目を引きますが、台座には可愛い鬼の彫刻もあるので、ぜひ注目してみてください。
灯台へ行くには防波堤を歩く必要があります。
海がすぐ近くにあるため、歩く際は落ちないように注意が必要です。
特に満潮時には、防波堤に海水があふれて靴が濡れることもあります。
その場合は、一段高い「カモメの板」の間を歩くと濡れにくくなりますので、満潮時の訪問は特に気をつけてください。
おにの灯台(女木港鬼ケ島防波堤灯台)の場所
石垣「オーテ」
女木島を訪れる際にぜひチェックしておきたいのが、石垣の「オーテ」です。
観光目的で作られたものではありませんが、女木島の独自の文化を感じることができる重要なスポットです。
女木島では、冬になると「オトシ」と呼ばれる北西からの強い季節風が吹きます。
この強風から民家を守るために作られたのが「オーテ」と呼ばれる石垣です。
さらに、海沿いの家では、海水が霧状になって風に運ばれるため、その侵入を防ぐ役割もあります。
そのため、集落の中でも特に高い3〜4mの石垣が築かれています。
オーテには、女木島の安山岩や玄武岩、そして庵治や直島から運ばれた花崗岩などが使用されています。
女木港から北側の集落に石垣が点在しているので、女木島に到着してすぐに目にすることができます。
この石垣は、他の地域ではなかなか見られない、文化的に価値のあるものです。女木島の自然環境と人々の知恵が融合した「オーテ」、ぜひその目で確かめてみてください。
オーテの場所
女木島の瀬戸内国際芸術祭の作品となっている観光名所(常設展示)
女木島は、瀬戸内国際芸術祭の開催地の一つとして、多くのアート作品が展示されている島です。
瀬戸内国際芸術祭は3年に一度開催され、その際、女木島の集落を中心にさまざまなアート作品が展示されます。
ほとんどの作品は瀬戸内国際芸術祭の会期中にしか展示されませんが、中には常設展示されている一部の作品もあり、島を訪れた際にいつでも楽しむことができます。
ここでは、女木島に屋外展示されている3つのアート作品を紹介します。
これらの作品は、美しい自然と調和し、女木島の風景に溶け込んでいます。現代アートと自然が融合することで、訪れた人々に特別な体験を提供します。
女木島の自然美とアートが織りなすこれらの場所は、ぜひ訪れるべき観光名所となっています。現代アートに触れながら、瀬戸内の豊かな風景を楽しんでください。
カモメの駐車場
「カモメの駐車場」は、瀬戸内国際芸術祭の女木島に展示されているユニークなアート作品です。
女木港近くの防波堤や防潮堤に、かもめの形をした風見鶏が並んでおり、その数は約300個にも及びます。
この作品は、鬼ヶ島おにの館を囲むように配置されているので、女木島に到着後すぐ見ることができます。
海沿いに設置されているため、自然とアートが調和し、風に揺れるカモメの風見鶏と美しい瀬戸内海の風景が一体となった様子を楽しむことができます。
カモメの駐車場の場所
20世紀の回想
「20世紀の回想」は、女木島のモアイ像のすぐ横にある瀬戸内国際芸術祭の作品の一つです。
この作品は、青銅製のグランドピアノに4本の支柱が立ち、帆が張られたデザインで、海をバックに見るとまるで船のように見えるユニークなアートです。
本物のピアノではないため弾くことはできませんが、小さな音で音楽が流れており、すぐ後ろの海の波音と重なることで、より一層アートの雰囲気を感じることができます。
20世紀の回想の場所
段々の風
瀬戸内国際芸術祭の作品「段々の風」は、女木島の自然を活かした作品です。
かつて段々畑だった場所に、信楽焼の陶ブロックが約400個設置され、そこから見える風景と調和しています。
作品は小高い場所にあり、作品越しに瀬戸内海や女木島の集落が広がり、美しい景色と一体化した雰囲気を楽しめます。
「段々の風」は、鬼ヶ島大洞窟へ続く上り坂の入口にある住吉神社の手前(南側)の細い道を進み、急な坂道を約100mほど登ったところに位置しています。
女木港から少し距離がありますが、作品だけでなく、そこからの眺望も素晴らしく、時間をかけて訪れる価値が十分にあります。
段々の風の場所
次回の瀬戸内国際芸術祭の開催は2025年となっています。
女木島の観光スポットまとめ
テレビ番組の相席食堂 シーズン3のエピソード20と21で野性爆弾のロッシーが女木島、SKE48の須田亜香里が男木島を訪れています(最後に合流)。
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