この記事では、男木島の北部にある男木島灯台について紹介していきます。
男木島灯台は、全国的にも2基しかない珍しい無塗装の灯台で、「日本の灯台50選」にも選ばれています。
現在でも、夕方からは点灯し、瀬戸内海を航行する船の道しるべとなっている文化的価値の高い現役の灯台です。
男木島灯台は、昔には映画「喜びも悲しみも幾歳月」のロケ地に。
最近だと、ゲームのサマポケの舞台となっており、毎年たくさんのファンが聖地巡礼旅として訪れています。
男木島灯台のすぐ横には「男木島灯台キャンプ場」もあり、一般人もキャンプすることができます。
記事内では、
- 男木島灯台へアクセス
- 男木島灯台がロケ地・舞台となっている映画・ゲーム
- 男木島灯台の文化的な価値・歴史
- 男木島灯台資料館
- 男木島灯台キャンプ場
について解説していきます。
男木島灯台まで片道30分ぐらい歩かないといけませんが、時間と手間をかけても行く価値はあります。
男木島灯台に行く予定の人や行くかどうか迷っている人は、記事を参考にしてください。
男木島灯台へアクセス(徒歩・自転車での行き方)
男木島灯台は男木島の北の端に位置しています。
フェリーが発着する男木港からは約1.8km離れており、歩いて向かう必要があります。
なぜなら、男木島灯台までのバスなどの移動手段がない上に、男木島ではレンタルバイクやレンタルバイクなどのサービスもないからです。
普通のペースで歩くと、男木港から男木島灯台までは30分ぐらいです。
男木島灯台の場所
男木港から男木島灯台へのルート
男木港から男木島灯台へのルートは、難しくありません。
最初は入り組んだ道ですが、途中からは一本道なので、迷うことはありません。
灯台への道は舗装されている道なので歩きやすいです。
男木港から男木島灯台へのルート
男木港を出発して、案内板にしたがって進みましょう。
デジタルで作られたものではなく、手作り感あふれる看板です。
道の途中には、男木島灯台までの距離と歩数が書かれた案内板がいくつか立っているので、目安にしてください。
左側に海が見えたら、あともう少しです。
水質AAにランクされたこともある静かな綺麗な海岸が広がります。
男木島から出発するフェリーの便数は限られているので、歩いて帰る時間を考慮して、時間に余裕を持っていくようにしてください。
暑い日だと行くだけでも体力を使うので、たっぷりと水分を持って行こう!
男木島灯台には飲み物の自動販売機はあるけど、売店などは全くないよ。
フェリーで自転車を持っていけば自転車でアクセス可能
歩きたくない人は、高松港や女木島からのフェリーに自分で用意した自転車やバイクと一緒に乗船するしかありません。
自転車があれば、男木島灯台までの向かう時間と体力を節約することができます。
ただし、フェリーの乗船料金に加えて、自転車の運賃がかかるので移動費は高くなります。
自転車をレンタルする場合は、レンタル自転車代も必要になりますね。
「男木島灯台まで歩く時間と体力の節約」と「フェリーの自転車運賃」どちらを優先するか判断してください。
男木島は島民よりもイノシシの数の方が多いと言われています。
男木島灯台へ向かう道には、民家がなく、人がいないので、島の中心地よりもイノシシに遭遇しやすいです。
道はアスファルト舗装されていますが、両脇は山となっています。
僕自身は遭遇したことがないですが、灯台へ続く道の草むらで何度かカサカサと動いていました。
遭遇した際は、慌てずにゆっくりと後ずさりして離れるようにしましょう。声を出して追い払おうとすることは逆効果になります。
男木島灯台はゲーム「サマポケ」の舞台!毎年サマポケ祭り開催!
男木島灯台は、映画やゲームの舞台としても選ばれています。
代表的な作品だと、古典的な映画「喜びも悲しみも幾歳月」や人気のゲーム「サマポケ(Summer Pockets REFLECTION BLUE)」の2つが挙げられます。
特にサマポケに関しては、毎年「サマポケ祭り」が開催されており、たくさんのファンが訪れています。
ゲームのサマポケ(Summer Pockets REFLECTION BLUE)の舞台
男木島灯台は、恋愛アドベンチャーゲーム「Summer Pockets REFLECTION BLUE」の舞台です。
サマポケの舞台となっている架空の島「鳥白島」が、香川県の男木島・女木島・直島がモデルとなっているとされています。
このゲームで描かれる夏の島の風景や、灯台のシンボル的な存在はプレイヤーに深い印象を与えます。特に、灯台の存在は物語の象徴的要素として位置づけられており、キャラクターたちの運命や成長に欠かせない背景となっています
このゲームが男木島灯台をモデルにしたことで、灯台はさらに広範囲で知られるようになりました。
毎年夏にはサマポケ祭りが開催される
ここ数年、毎年「男木島灯台サマポケ祭り」が開催されています。
2023年には1月22日(日)と8月26日(土)の2回にわたり開催。
2024年の夏には第3回目のサマポケ祭りが行われました。
2024年はさらに規模が拡大し、7月25日から9月28日まで(当初の予定より1ヵ月延長)にわたり、さまざまなイベントが実施されました。
期間中、1,000円を支払えば、普段は立入禁止となっている男木島灯台の内部に入れるようになっていました。
国の登録有形文化財である男木島灯台
男木島灯台は、日本の国の登録有形文化財に指定されている、歴史的価値の高い建造物です。
1895年に建設され、瀬戸内海を航行する船舶の安全を守り続けています。
灯台の独特な建築様式は、地域の歴史や文化を今に伝えており、文化財として非常に重要です。
灯台へは男木港から約30分歩く必要がありますが、歴史ある建造物を間近で見ることができるので、わざわざ訪れる価値は十分にあります。
多くの灯台は高台に建てられますが、男木島灯台は海に近い平地に建てられており、砂浜にもアクセスできます。
灯台は男木島のメインのエリアから離れているため、静かな時間を過ごしながら瀬戸内海を眺めることができるでしょう。
全国に2基しかない無塗装灯台
日本には多くの灯台がありますが、男木島灯台はその中でも珍しい「無塗装灯台」として知られています。
多くの灯台が白く塗装されている中で、男木島灯台は石造りの外観をそのまま残しています。
これは建設当初からの状態が保たれている貴重な例で、その美しい石造りの姿は訪れる人々を魅了します。
無塗装灯台は全国でも男木島灯台と、山口県の角島灯台の2基しかなく、非常に希少な文化財です。
総御影石造りの洋式灯台
男木島灯台は庵治石を使った総御影石造りの洋式灯台で、高さは約14mです。
庵治石は香川県産の美しい石材で、その耐久性から多くの建築物に使用されてきました。
灯台の堅固な構造は、庵治石と御影石の調和によって成り立っており、時の経過を感じさせる趣深い外観が魅力です。
男木島は綺麗な水仙が咲く場所として有名です。男木島灯台の周りにも水仙が咲くので、毎年2月頃には、水仙と男木島灯台のコラボを見ることができます。
歴史
香川県の瀬戸内海に浮かぶ男木島にある男木島灯台は、2021年10月に国の登録有形文化財(建造物)に指定されました。
この灯台は、男木島の北端にあり、アクセスが難しい場所にありますが、歴史建造物好きな観光客を惹きつけています。
男木島灯台は1895年、日清戦争後に増加した海上交通を支えるために建設され、同年12月10日に点灯しました。
それ以来、海の安全を守り続けています。
男木島灯台は1957年に公開された日本映画「喜びも悲しみも幾歳月」のロケ地です。
「喜びも悲しみも幾歳月」は、かつて存在していた灯台守の一家を描いた感動的なストーリーとして知られています。
歴史を学べる男木島灯台資料館
男木島灯台の隣には、男木島灯台の歴史などが展示されている「男木島灯台資料館」があります。
この建物は、かつて灯台職員(灯台守)の宿舎だったものを改装したものです。
建設当初、灯台職員は石油燈で手動で点灯していましたが、昭和36年に電子化されました。
その後、技術が進歩し、昭和62年には自動化され、無人化されたことで、灯台職員は不要となり、資料館として活用されています。
通常、男木島灯台資料館は日曜日と祝日のみ開館しています。
平日は閉館しているので、訪れる際は注意してください。
ただし、夏の時期(7月1日〜8月31日)は特別に毎日開館しています。
男木島灯台のすぐ横にある男木島灯台キャンプ場
男木島灯台の横には「男木島灯台キャンプ場」があり、誰でもキャンプすることができます。
テントは男木島灯台に隣接している砂浜に建てることができます。
風が強いので、テントが吹き飛ばされないようにしっかりと固定するようにしましょう。
利用料金や予約方法・利用方法について紹介します。
男木島灯台キャンプ場の場所
利用料金
男木島灯台キャンプ場は、基本的に無料で利用することができます。
テントの有料レンタルサービスもあるので、自分のテントを持っていない人もキャンプできます。
設備 | 料金 |
---|---|
水シャワー | 無料 |
バーベキュー台 | |
キャンプファイヤー設備 | |
貸テント(4人用・6人用) | 2,000円 |
食材サービス(2人〜3人用) | 24,750円〜 |
近くにトイレもあります。
シャワーも無料で利用できますが、水シャワーなので、寒い時期には避けたほうがいいですね。
寒い時期にキャンプする場合は、日中にシャワーを使うか、汗拭きシートなどを用意して訪れましょう。
予約方法・利用方法
男木島灯台キャンプ場を利用する場合、事前予約が必須です。
男木島観光協会のキャンプ場予約フォームに必要事項を入力し、送信ボタンを押してください。
予約は必要ですが、基本的にキャンプ場には人は常駐していないので、他のキャンパーがいなければ、夜は1人でキャンプすることになります。
資料館やキャンプ場もある無塗装石造りの男木島灯台まとめ
男木島の観光名所の一つである男木島灯台について紹介しました。
男木島灯台は全国に2基しかない無塗装灯台の1つです。
往復で1時間ほど歩く必要がありますが、わざわざ訪れる価値はあります。
男木島灯台は、航海する船の道しるべとしての役割だけでなく、島の歴史や文化を紡ぐシンボルとしても存在感でもあります。
男木島には男木島灯台以外にも観光スポットがあり、他にもいろいろ楽しめます。
また、瀬戸内国際芸術祭の期間中にはたくさんの作品が展示されるのでおすすめです。