この記事では、高松市にある屋島の山上まで「遍路道ルート」を使った登山について解説していきます。
屋島登山へは、いくつかの登山ルートがありますが、今回紹介する「遍路道ルート」は登山者に1番利用されている人気のルートです。
登山道はアスファルト舗装されているので、動きやすい服装さえあれば、誰でも登ることができます。
体力は使いますが、山頂まで40分ぐらいなので、登山初心者でも気軽に登れます。
記事内では、遍路道を使って屋島登山をしたいと思っている人向けに
- 登山者向けの駐車場情報
- 駅から遍路道ルートの登山口までのルート
- 遍路道登山口から山上までのルート
を写真付きで解説していきます。
屋島の山上まで歩いて行ってみたいと思う人は参考にしてください。
屋島山上へは、今回紹介する登山以外だと、車やバイクでも行けますし、路線バスを使って行くこともできます。他の交通手段については下記の記事にまとめています。
屋島で1番人気の登山ルート「遍路道」
屋島を登山する人に1番使われているルートかつ、登山初心者に1番おすすめなのが「遍路道ルート」です。
他のルートだと整備されていない山道を歩かないといけないことがありますが、遍路道ルート上はは山上までずっと舗装された登山道を歩くので、誰でも安心して登山を楽しむことができます。
必要な装備などもなく、動きやすい服装さえあればOKです。
遍路道ということもあって、ところどころにお地蔵さんが設置されています。
数に限りがありますが、登山口に駐車場もあるので、ギリギリまで車で行くことができるのもメリットです。(登山道までの道が急な坂道なので、体力を温存した人は登山道まで車で行くことをおすすめします。)
出発場所は、高松市立屋島小学校の北側にある登山口。
到着場所は、屋島山上にある四国八十八ヶ所霊場 第84番札所「屋島寺」の南側にある山門です。
階段は最初と最後にちょっとあるだけで、基本的にはずっと坂をジグザグに登って山上を目指します。
曲がる所に1つずつ椅子があるので、休みながら登山することができます。
「猪が出ます」という看板が立っているので、登山道を外れて山道を歩くのはやめましょう。
屋島の遍路道ルート登山者用駐車場
屋島の遍路道ルートの登山口に登山者用の駐車場があります。
駐車台数は、全部で8台分ほど。
駐車場は2ヵ所に分かれてあります。
白線などはないですが、他の車の駐車スペースを少なくしないためにも、車同士のスペースを空けすぎないようにしましょう。
この駐車場に車を駐車すれば、すぐに登山を始めることができます。
また、登山口までの体力を使わずに済みます。
遍路道ルートの登山口までの行き方は徒歩でも車でも一緒なので、下記の登山口までの行き方を参考にしてください。
登山口の駐車場から山上までの登山について知りたい人は、登山の項目までジャンプしてください。
屋島の遍路道ルートの登山口までの行き方
屋島の登山口までも急な登り坂があり、体力を使います。
登山口までは、歩いて行くこともできますし、上記で紹介した数台停めることができる駐車場もあるので、車で直接行っても大丈夫です。
基本的なルートとしは、パワーシティ屋島のある交差点から屋島レクザムフィールドの横を通る県道14号(屋島公園線)をずっと北に進むと登山口に到着します。
ここでは、電車の駅から登山口までの行き方を解説していきます。
潟元駅から登山口までのルート
潟元駅・琴電屋島駅
電車を使って行く場合は、ことでん志度線に乗っていきましょう。
そして、「潟元駅」または「琴電屋島駅」で降りてください。
「潟元駅」から1.1km、琴電屋島駅から1.2kmkなので、どちらから向かっても歩く距離はそれほど変わりません。
JRの場合は、JR屋島駅が最寄り駅で、登山口まで約2kmほど歩く必要があります。
潟元駅の場所
琴電屋島駅の場所
道池
登山口までの道は、最初は住宅街沿いの道を歩いていきます。
1つ目の坂道は道池の横にあります。
道池を通過する時は、車道ではなく、右側の歩道を歩くようにしましょう。
車道側だと、坂を下ってくる車から見えにくいため危ないです。
道池の横を進んでください。
道池の場所
高松市立屋島小学校
道池の横までは平坦な道が続きますが、高松市立屋島小学校の手前からまた登り坂になります。
ここから山上までずっと登り坂です。
高松市立屋島小学校の場所
遍照院
遍照院を通り過ぎた場所に「四国のみち」と書かれた石がある場所で二手に道が分かれています。
道が太い左に曲がらず、「県道14号」の標識が立っている道へ直進しましょう。
遍照院の場所
傾斜21%の急な登り坂になります。
ここから屋島寺本堂まで1,665mです。
分岐点から150mほど進むと、木がアーチ状になっている場所に到着します。
ここから少し進むと、登山者用の駐車場や登山口があります。
遍路道ルートを使った屋島登山(登山口から屋島山上の屋島寺まで)
ここからは、屋島の遍路道ルートの登山口から山上までの登山について、目印となるポイントごとに紹介していきます。
Googleマップには登山ルートが表示されませんが、山上までは一本道で迷うことはないので安心してください。
Googleマップでは登山ルートが表示されないけど、一本道で迷うことはないから安心してね!
登山口
登山口のすぐ近くには、登山者向けの駐車場があります。
駐車場の間には、無償で借りることができる杖が置いてあります。
下山時に返却することさえ守れば、誰でも無料で利用できるので、少しでも負担を減らしたい人は、ここで杖を持っていきましょう。
遍路道コースの登山口の場所
屋島御加持水
登山口から上り始めると、最初は階段になります。
階段を登り終わった場所にあるのが「屋島御加持水」です。
弘法大師が、仏天を供養し誦呪加寺(呪文を読みの加護保持を祈とうすること)をしたといわれる水です。
干ばつで各地の池や井戸水が枯れても、この湧水は絶えることがありません。また、路傍の石神に字がきざまれていますが、弘法大師の筆跡だと伝えられています。
長細い椅子が設置されています。
出発前に用意したり、休憩してもいいですね。
周辺には「蜂に注意」の看板が設置されていたので、暑い時期は気をつけてください。
屋島御加持水の場所
不喰梨
屋島御加持水を出発した後は、アスファルト舗装されたジグザグの坂道を登っていきます。
少し登ると、休憩ポイントの不喰梨があります。
空海(弘法大師)が屋島に登ったとき、梨がおいしそうに熟していたので一つ所望をなさいました。でも持主は「うまそうに見えてもこれは食べられない不喰の梨です」と、嘘を言ってことわりました。
その後、この梨はほんとうに石のように固く食べられなくなってしまったと伝えられています。
休憩用の椅子が数個あります。
ここを過ぎると、広い休憩場所は山上までありません。
不喰梨の右側にある手すり付きの階段を登って行くと、屋嶋城の城門跡に行くことができます。
屋嶋城の城門跡を見て、遍路道に戻ってきてもいいですし、屋嶋城の城門跡から伸びる登山ルートを歩いても屋島山上に到着します。
畳石
山上近く(約200m手前)には、珍しい畳石と呼ばれる名所があります。
ここは、段々になっていて、石が重なっているように見えます。
この辺りからは、木の枝越しですが、高松市街地を見ることができます。
「落石注意」の看板がありました。
上から落ちてくる石、下に落ちている石に気をつけてください。
山上まで200m地点を過ぎると、「急な上り坂 すべりやすいので注意して通行してください。」という看板が設置されています。
上からの場合も注意書きも。
この辺りを歩く時に、地面が濡れている場合はすべらないように注意してください。
屋島寺 山門(仁王門)
到着点の近くには、屋島登山番付表が設置されています。
これまで屋島の遍路道をものすごい回数を登ってきた人の名前が並んでいます。
1番登っている人は、2万5千回以上という驚異的な数字でした。
番付表がある場所の階段を登り切ると、正面に屋島寺の山門があります。
屋島寺 山門(仁王門)の場所
屋島寺の山門から屋島寺まで100m、獅子の霊巌展望台まで360mです。
屋島寺の山門前にある右側の道を進むと
- 430m先に屋嶋城跡城門
- 1,120m先に冠ヶ嶽
があります。
山門を抜け、四天門をくぐり、まっすぐ行くと
- 屋島寺
- 瑠璃宝の池(血の池)
- 山上駐車場
があります。
四天門をくぐらずに、左側に行くと、
があります。
初心者にもおすすめの遍路道ルートを使った屋島登山まとめ
屋島登山で1番登りやすい遍路道ルートについて詳しく紹介しました。
遍路道は体力さえあれば、特別な装備なしで登ることができる登山ルートです。
運動にもなるので、記事を参考に天気のいい日に屋島登山に挑戦してみてください。